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広瀬 隆氏の著書の読み方? [政治、経済]


赤い楯―ロスチャイルドの謎〈3〉 (集英社文庫)

赤い楯―ロスチャイルドの謎〈3〉 (集英社文庫)

  • 作者: 広瀬 隆
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1996/12
  • メディア: 文庫





6 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 5つ星のうち 5.0 全てがつながる本!, 2009/5/11 By イザナギ - レビューをすべて見る 金融危機、地球温暖化、食料問題、貧困問題、アメリカ金融腐敗など 調べていったら全てロスチャイルドへと繋がってしまいました。 不都合な真実で有名な前副大統領アル・ゴアは、 ユダヤ金融総本山のデヴィッド・シフの息子と自分の娘を結婚させています。 ユダヤ人ロスチャイルドは06年に『地球温暖化サバイバルブック』を ゴーストライターに書かせて、自分の名前で出版しています。 そしてアル・ゴアは現在排出権取引会社の重役です。 この排出権取引こそ今回の金融危機で問題が表面化した、 デリバティブの代表的なものなのです。 この排出権取引デリバティブが引き金となって、不正簿外処理にのめり込み、 2001年12月2日に史上最高額の資産で倒産して ウォール街を震撼させたのがエンロンだったのです。 そしてエンロンを腐らせたのがシティGをはじめとする、 サブプライムローンで破綻した銀行なのです。 ここにも今回の金融危機へと導いた火種があったのです。 世界銀行、IMF、WTO、NY連銀、FBB、CIA、エコノミスト、 大手会計事務所、格付け会社、大手銀行CEO、 米財務長官などの職歴者を調べてみてください。 ユダヤ金融を中心とした悪人がでてきます。 彼らが世界を支配しているのです。 前ゴールドマンサックスCEOだったロバート・ルービン 同じくヘンリー・ポールソンの次の職は何だったかわかりますね? そうです。米財務長官です。日本なら野村証券の社長が財務省長官になるのです。 これっておかしいですよね?現在まで平然と米国で行われているのです。 最も参考になったレビューを他のカスタマーが見つけられるようご協力ください


わたしが、最近このブログで意識的に『持丸長者三部作』(広瀬隆・ダイヤモンド社)を持ち出したのには、
わたしなりのわけがある。かつて、朝日新聞記者だった、ホンダ勝一は『アメリカ合州国』でいわゆるアメリカの支配層エスタブリッシュメントがいかに、大統領をあやっているかを予見させる著書もまとめ、南部の黒人差別の実態は映画『バニシングポイント』の主人公たちが、バイクで旅行しているだけで、南部農民の銃殺されるというシーンを描いていて強烈な印象があった。

いま、一昨年のイスラエルのハマスへの無差別爆撃がなぜ起きているのかを考えるとき、『金融の仕組みはロスチャイルドが作った』(安部芳弘)の著者が『赤い楯』(広瀬隆)の要約をホームページに載せていたので、暇なときに拾い読みしていたいきさつもあり、広瀬隆説をとにかく、読んでみようと思ったのがきっかけで、この年末から読み出した。もちろん系図についての知識などわたしにはない。小さい字などは読み飛ばしている。乱視なので読めない。(わたしは安部氏の講演動画を随分前に見たが別に反ロスチャイルド同盟の会員には興味はない。安部氏のエコ政策にはむしろ批判的に見ている)。

しかし、古代史(東アジア古代文化を考える会)などで勉強した経験からいえることは、歴史をひもとく場合は、系図人脈がどうなっているのかは、重要な手がかりになることは、いまも、昔も変わらない。たとえば、いわゆるスキタイの騎馬民族においては、稲荷山の鉄剣古墳が刻んだ、いわゆその子の名は、その子の名は、という系譜が騎馬民族に典型の書き方ということは、広く知られているのだが、それは、広瀬隆の『国際石油戦争』(NHK出版)における系図でも証明されている。

故鈴木武樹は『古代史の魅惑と危険』(安紀書房)や『日本古代史の展開』(成甲書房)で、1970年代の日本古代史の問題提議を精力的に行い、『持丸長者・国家狂乱篇』における戦前史学の実態を三宅俊成(みやけ・しゅんじょう)氏と対談しているのだが、そこには後藤新平が台湾で成功して満州に進出する過程で御用学者がどのように生まれたかを語り、中国との満州事変の実態を同時代史(254p)を語る中、いわゆる好太王碑の碑文を酒勾(さこう)大尉が拓本として持ち帰った内容を侵略に利用したのだが、そのあたりの考古学的研究の経緯について、丁寧に話している。また、和歌森太郎氏との対談では、「倭国と日本国の間」をテーマにわたしには新鮮な歴史を語っていたものだ。

つまり、古代史においてもそうであるから、近代史ともなると、権力構造が複雑になり、社会主義国も台頭して、何が事実で何が真実といえるかなど、簡単にはわからない。しかし、ときの権力者が個人の自由行動をどこまで容認するかで、その時代の背景を少しは知ることができる。和歌森太郎氏の場合は厳しい言論統制からのがれるために修験道という民俗学の研究をすることで、権力者からの目をそらしていたという。

いま、広瀬隆の『赤い楯』にもどると、ロスチャイルドの詳細な閨閥を説き起こし、歴史の戦争史を俯瞰して見せようという試みである。このような研究は古代史では常識的に行われてきたのだが、近代史から現代史の側面では、ここまで詳細に閨閥を描いて見せた読み物はわたしのような、教養のない人間はあずかり知らない。ただ、この本をいわゆるユダヤの陰謀本と読むひとたちは、多分まともにこの本を読んでいないと思う。宇野正美や中丸薫などに侵されている連中には、事実や真実の読み解きはムダだ。つまり歴史の断面を政治家だけではなく、政治家と商人のいわゆる産軍複合体という視点で見るとき、歴史が大きく動いたことなど、当たり前に思えるからだ。


そこで、Amazonおける「By イザナギ 」の書評のように読むことをわたしも推奨したいと、思った次第です。別に集英社に縁もゆかりもない。週刊プレーボーイの企画で700円為替を入れ、Tシャツを希望と出したのに、なぜか、女性のテレカを送ってきた会社だ。オレにとっては、別に縁もゆかりもない。

現代史として、いま、政権交代がなり、名護市長が稲嶺氏になり、検察が裏金問題追及をそらすために、マスコミを動員して小沢おろしに走る。この歴史的断面を過去の歴史からどう学ぶかを問われているだけで、何が優先かなどは、その個人が属する集団に左右されることが多いし、知らない間に洗脳することなど、いまも行われていることは、CIAの3S作戦に最も洗脳されていた高校生時代のオレがいうのだから、間違いではない。Sのひとつは晩生だったけれども。



金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った (5次元文庫)

金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った (5次元文庫)

  • 作者: 安部 芳裕
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2008/09
  • メディア: 文庫



持丸長者[国家狂乱篇]―日本を動かした怪物たち

持丸長者[国家狂乱篇]―日本を動かした怪物たち

  • 作者: 広瀬 隆
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2007/07/27
  • メディア: 単行本






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