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イラクとアフガンと普天間基地移設と安保 [外交]


イラクの米兵撤退はアメリカの民間会社の傭兵が駐留する世界であり、政権は傀儡と位置づけられるから、また、対立をあおる工作員もいるので、混沌としている。そこに沖縄の米軍普天間飛行場移設問題について、讀賣新聞のこの記事だ。


普天間、頓挫なら決着15年後にも…米NSC元部長
マイケル・グリーン氏(記事参照)↓
 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091206-OYT1T00394.htm



来日中のマイケル・グリーン元米国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長に聞いた。        ◇  日米が2006年に合意した沖縄県名護市への移設計画を日本政府が進めない場合、普天間返還を含む米軍再編計画全体が頓挫する恐れがある。理由は二つ。  一つは、再編のもう一つの目玉である沖縄海兵隊8000人のグアム移転が止まる。米議会が関連予算を承認しないからだ。議会は、現行計画以外の「県外移設」や「米軍嘉手納基地統合」案は、部隊運用面で不安がある、と明言している。  二つ目は沖縄の地元選挙だ。移設の結論を先送りすればするほど、来年1月の名護市長選、秋の県知事選で争点化され、決着しなくなる。  一回頓挫すれば次に決着のメドが立つのは、これまでと同じ期間、10~15年かかる。政府間で正式署名した課題の履行を一方が拒んだ場合、信頼関係は完全に崩れる。再構築は簡単ではない。米議会にも、沖縄にも不信感が残るだろう。混沌としている。


この記事読んだら、讀賣の情報操作の意図というか、政府へのおどしの実態がよくわかる。このグリーン氏のインタビューをこの時期に流す意図は何なのか。伊波宜野湾市長の公表した普天間ゲートロードマップの存在は何だったのか? 彼はゲイツの部下だからか。ここまで内政干渉のように踏むこむ発言は何なんだ。日本の独立国を認めていないかの発言に感じる。

また、厚木の司令部についての東京新聞の記事。

キャンプ座間移転中止 米第一軍団 米都合で『再編』変更 2009年12月9日 朝刊  http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2009120902000101.html?ref=rank

二〇〇六年五月に日米合意した「米軍再編」に基づき、実施されるとした米陸軍第一軍団(ワシントン州フォートルイス)のキャンプ座間(神奈川県座間市・相模原市)への移転が実現しない見通しとなった。複数の米軍筋が明らかにした。   米側は普天間移設問題で、日本側に米軍再編の履行を強く求めているが、米側の事情で実施されない部分もあることが浮かんだ。  キャンプ座間への米軍移転は、〇七年十二月に本土から移設した第一軍団前方司令部のみで終わることになる。第一軍団が世界規模で展開する大規模司令部であるのに対し、小規模な第一軍団前方司令部は「日本防衛」に特化される見通しだ。  米軍再編の合意文書に「第一軍団」の名称は出てこないが、日米は第一軍団のキャンプ座間移転を念頭に議論を進め、「(陸海空軍と海兵隊の)統合任務が可能な作戦司令部」(中間報告)が移転するとしていた。  米軍再編では第一軍団の移転を前提に、陸上自衛隊の海外活動司令部である中央即応集団が朝霞駐屯地(東京都練馬区)からキャンプ座間へ一二年度に移転する計画で、一部工事が始まっている。  <米軍再編> 米国が世界規模で進める米軍の再配置計画。海外駐留で生じる財政支出を極力抑え、同盟国の物的・人的な協力で「世界一の軍事力」を維持する狙いとされる。日本では2006年5月「ロードマップ」で最終合意した。中身は、普天間飛行場のキャンプ・シュワブ沿岸部移設、在沖縄海兵隊8000人のグアム移転、空母艦載機部隊の厚木基地から岩国基地への移駐など。米側によると、日本側の負担総額は3兆円にのぼる。


日本の負担額総額3兆円。しかもこの厚木には自衛隊の特殊任務部隊が厚木内に存在する。この異常さに同盟国に負担を課して、アフガンに増派する。そのアメリカに安保50年の枠組みの首根っこを押さえられ、普天間基地移設を前政府の合意を楯にグアムへの海兵隊移転の予算を縮小し、日本の金(超おもいやり)予算を狙うアメリカ。論理的には辺野古移設は前政権の利権の結果だったことは伊波宜野湾市長が公表した普天間ゲート資料でわかった。沖縄返還密約といい、さらに密約文書が存在したのだ。アメリカの脅しに情報操作するマスコミはこの背景について、切り込むことこそ急務ではないか。しかし、それは期待できない。

なぜなら、新聞はいま、経営危機にあり、読者離れが急だ。おまけつけても取らない人が増えている。

オレなら、なぜ、このようなゲイツ以後、次々とアメリカの脅し文句の内政干渉の意見が掲載されるのかの、裏に興味を持つ。もちろんそんな情報をマスコミは流さない。

追記http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091209-OYT1T00049.htm?from=nwla
普天間移設「混迷の一因は利権」と守屋元次官  沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設問題で、米軍キャンプ・シュワブ沿岸部(名護市)に移設する現行案決定に携わった守屋武昌・元防衛次官は、10日発売の中央公論で、移設問題の混迷の一因が海上埋め立て工事に絡む利権にあると指摘した。  守屋元次官は、インタビューに応じる形で、沖縄県の仲井真弘多(なかいまひろかず)知事らが現行案に対し、埋め立て面積が拡大する沖合移動の修正を求めていることを「問題の先延ばしを図っているようにしかみえない」と批判。利権について「与野党を問わず有力政治家が土砂の需要を見込んで山を買っているという情報が、地元ではまことしやかにうわさされている」と強調した。  また、「沖縄の多くの県民の本音は国の責任でやってくれということだと思う」との見方を示している。  守屋元次官は防衛装備品の調達を巡る汚職事件で収賄罪と議院証言法違反(偽証)に問われて1審で実刑判決を受け、現在控訴中。 (2009年12月9日03時09分 読売新聞)


民主党の三党連立政権は国民主権で選挙で選択した結果だった。守屋氏よ政治家をとことん洗い出してください。もちろんあなたの防衛利権の罪は裁判結果通り受刑していただきたい。

普天間の基地移設の県外、国外は民主党も選挙で訴え今回の「政権交代」が実現した。

確かに、前政権の負の遺産が多すぎて、税収見込みは大幅に足りない。予算組んだが仕分けでも追いつかない。でも、補正予算に日本航空に7000億の公的融資?
つなぎに1億。持参金目当てにデルタなどが提携交渉という名の乗っ取り。

思えば、西武グループの堤に長野オリンピックをやらすように仕向け、西武が国土で税金を払わずに、広大な土地をせしめて開発し、その地ならしの後に堤の不正発覚、失脚させて規制緩和でガイシが入り乗っ取る、という姿が次々と起こった。

八ッ場ダムは前原国土交通相が中止を告げたが保坂展人氏がブログに書くように、本体以外の工事は着々と目的忘れて進んでいる。四車線道路など。
八ッ場ダム、国交省のひた隠す「治水数値」のウソ
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto

暮らし第一。生活を守るという「政権交代」がどんどん軍事や旧政権の負債でしぼむ。
減税先送り。暫定税率は廃止せざるを得ないから、環境税?

だけど、自公に戻ることを望んでいるのではない。やるといった、できるといったことを根気よくやってゆくのが、政治家の務めでしょう。民主にもいろいろな議員がいるのはわかっている。しかし・・・。


小沢幹事長は予定通り630人の中国訪問団で日中外交?

鳩山総理のリーダーシップと菅副総理の出番。亀井大臣との議論大いに結構ではないか。閣僚級会議なんだから。それをあおりたい新聞社はネットで書いているけれど、どうぞ。







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