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鞍馬天狗のおじさんから、森田健作のチャンバラに天誅を! [政治、経済]

竹中労『聞き書き鞍馬天狗のおじさんは』は名著だ。その名著者が嵐 寛寿郎の魅力を描きだし秀逸だ。
鞍馬天狗のおじさんは (ちくま文庫) 『マルコムX自伝』は、マルコムxが白人権力と宗教権力の欺瞞に立ち向かった。勇気と人間の自立への目覚めを語り、人、いかに変わるかをいつの時代も問われる。で、嵐寛寿郎だ。改めて芸能人の凄み、嵐寛寿郎の反権力の志の固さを読み直し、森田健作知事(?)、百条委員会設置否決議会のうさんくささに、天誅をくだしたいと、アラカンこと鞍馬天狗のおじさんが言ってきた。 従兄妹の森光子さんが、昭和13年当時のことを語っている。 竹中 そこへいくと、嵐寛寿郎というのは立派なものですな。 森 はい、ちょっと無責任だけど(笑)。おとなしいような顔をして、その実は大変な反逆児なんですなね。永田雅一さんにさからうなんて、当時考えられないことです。それで一時にせよ映画スターやめちゃったんですからね、あの方は徹底しているんです。 嵐寛 (前略)はいな、五分の虫に一寸の魂(一寸に五分ではない、為念)プロダクションこしらえて、お山の大将気楽なもんやと人はおっしゃいますが三百六十五日火の車や、アホが好んで苦労を買うとる。何でやゆうたら、この不自由娑婆(しゃば)、不自由な社会でせめて役者一匹、おのれの思い十に一つスジを通して生きたいからやおへんか。妻さんかて千恵さんかて、役者が独立プロつくる動機は同じや。それを資本をカサに着て札束で面はたきにきよる、ほんま自民党や。 竹中 あの永田雅一はんに、泣かされたんですね。 嵐寛 いや、ワテ怨んでまへん。それもこれも、人の立場でおます。ただ役者脅したらゆうことをきくと、その考えだけあらためてほしい。ほてから逆ろうた、寛プロ解散したときには後先どうでもよろしかった、その思いだけや。 仕事ほされて、遊んでいるときに、二等飛行士の飛行機の免除を取っている。さらに、杉作たちへの責任を果たそうと実録の鞍馬天狗を企画するが時節が軍国主義となり叶わず、永田雅一の陰謀に我慢ならずに、天狗飛び切りの術を学んでいたのだ。 遊んでいるときの発言にこんなんがある。 嵐寛 (前略)ところが、長つづきしまへん。十日もしたら自由に飽きてしもうた、映画撮りたいなあともう考える。小説書きの岩崎栄はんこの方にもゆうたことやけど、ワテは前から維新ものがやりたかった。アラカン何をゆうやらと嗤われるかもしれ知らんが、詮ずるずるところ男のドラマは革命や。それとまあ、ニヒリズムでんな。たれよりも勇敢に闘うて、たれよりも無残に裏切られていく、そんな人間を演じてみたいと願うておりましたんや。 竹中 実録・鞍馬天狗ですな。 このくだり、チェ・ゲバラとだぶり、改めて読んで感動した。 男を語るなら、森田よ! 権力の狗になるな。役者上がり。本物のスターはここまで研ぎ澄まされる芸の論理があるのだ。お前の欺瞞に鞍馬天狗の天誅がきたのだ。男を誇示する奴にほんまもんの男はいない。 衆人愛敬をもて! 小沢昭一的こころを小沢一郎に期待!! 民すの夜明けは近いかい。 嵐 寛寿郎より。 ところで森光子さん、お元気、ヤクルトみるみるの日、(わかる人にはわかる)東京ヤクルト快勝やった。役に徹しきること大切やね。偽装自民、みにくさは千葉県民度の低さということに異論あるなら県民よ、いまこそ嵐寛寿郎の生き様に男を知れ! ちゃんちゃん。 Powered by BlogPeople
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