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スローカーブをもう一球! [映画]

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リアル公開恋文・『スローカーブをもう一球』(山際淳司)

つたなき文を読まれし後は、焼いて欲しく候

 人びとは金のことを、その丸い形から丸と呼び、  一指し指と親指で○を作って符牒とした。  百年の星霜が流れ去って使われなくなったが、かつては、 大金持ちを「持丸長者」(もちまる・ちょうじゃ)と呼び習わした。 この言葉は、そのふくよかな響きで人の心を幸せな気持ちにした。 素封家(そほうか)○分限者(ぶんげんじゃ)金満家○金庫持ち○豪商○豪農○豪家(ごうか)○富商○お大尽様○長者様○多額納税者○資本家○財産家○資産家○大富豪○財閥○百万長者○億万長者○ブルジョア○キャピタリスト○大地主○蓄財家○リッチ○遺産相続人○大慈善家  このように人びとは、どれも心地よいいくつも考え出し、当人から求められもしないのに、長者たちが蓄えた破格の財産を数え直し、しばしば長者番付をつくって人前に張り出した。ランクづけしては、欲深な目と、羨望(せんぼう)のまなざしで眺めたのである。  また時には、自分に手の届かない持丸長者の財産を妬(ねた)んで、成金、成り上がり者、田舎大尽と、陰にまわって呼び捨てては軽蔑もし、鬱憤(うっぷん)を晴らそうとつとめた。  だが、人びとは、歴代の持丸長者がなぜ生まれたについて、個人については多くが語られながら、その歴史の奥まで扉を開いて、日本史の上に位置づけ、全体を調べ直すことがほとんどなかったようである。(『持丸長者』幕末・維新篇 広瀬隆著・ダイヤモンド社)

K・E 様

この前文を貴女に掲げたら、実は私があなたにお送りしたお手紙がリアルなそのときの気持ちだったと、わかってくれることでしょう。私は『持丸長者』になる。決めた。私の方法が世間に受け入られないとしても、私は構わない。人生を賭けた楽しみをカーネル・サンダースの呪いから解放されたいま、私はあなたの夫Sさんから奪うかもしれない情熱で貴女にこの恋文をあえて公開する。人妻K・E龍様の横でも鍛えられ、女優として、野心をお持ちかどうかも問われる。野心なかりせば(なぜか、ゴルフの坂田さんの文体)ご縁なきゆえ、この書状はお焼くださりたく候。

2006年11月20日お誕生日おめでとうございます。

 まったくの見当違いなら、失礼を先にあやまります。私は、あなたをテレビ・グラビアなどを拝見してから、ずっと頭の中になぜか棟方志功浮かんでおりました。以前、棟方志功展で見た観音菩薩他の板画のイメージと棟方志功が板画で挿絵を描いた谷崎潤一郎描くところの『鍵』の愛欲の世界、さらに『大和し美しや』『釈迦十大弟子』などの姿がだぶり、妄想がふくらみ、棟方志功の世界と『大和し美しや』の世界と谷崎生誕120周年の『鍵』の大宇宙的世界を融合した映画を作れないかと夢想したのです。

 そのヒロインになぜか真っ先に貴女の姿が浮かんでいました。その矢先にに最近『サンデー毎日』で見た表紙の写真に私は何ともいえないヤバイ感覚に襲われました。美しく官能的で、清楚でイヤらしい。グラビアで露出したピンアップより、瞬間を切り取った写真が迫ってくる。貴女をヒロインとした、棟方志功描く世界と神話と大和と仏教と文学の官能。
 もちろん、いまの私には映画をすぐにプロデュースする能力も人脈もありません。しかも、思いつきをえMEMOした段階ですから、雲をつかむ話ではあります。

 しかし、監督は北野武さん。棟方志功は片岡鶴太郎さんとイメージが浮かんでいました。しかし、(現在の補足・大切な監督候補を忘れていました。村上龍さんです。貴女の魅力をもっともよく知り、カンブリア宮殿に抜擢した作家で映画監督で美術にもスポーツにも官能にもタフで、経済にも明るい。行動力がある。F1やサッカーを語っても数冊の書物を著す映画監督の存在を忘れていた。昨夜、久しぶりに東京7地デジを見て、龍様なら、スポンサードできるコネクションあるではないかと思いあたった。テレビ東京大株主のI氏もこういう野心になら、日本を名乗る社名にちなんで、大枚、長者として出してくれるかもしれないと、甘い考えもチラッと頭によぎったのも事実。しかし、私は村上龍氏の映画論のエッセーは読んだことありますが、映画は多分見ていないので、何も知らない。既知でないから、作家村上龍円熟、熟年のその後、映画監督される野心おありかどうかも存じません。)

 後に知ったのですが、まったく偶然、片岡鶴太郎さんはとある劇団の棟方志功を主人公にした舞台を他の仕事で秋田方面に行かれたときに、秋田で観劇され大変感動されたときき、驚いております。私はその舞台をこのお手紙を書いている段階では観ておりませんが、(その後、綾部で観劇。ベガに恋をした。)
自分のプロデューサーとしての感覚(いや、本当は何も知らない素人ですから、生意気言ってすいません。)年寄りの戯言と思っても少しこの手紙におつきあいください。

 鶴太郎さんは役者としても超一流ですが(最近の篤姫では、公家・岩倉具視の役で、当時の公家の二枚舌や腹黒く侍をあつかった雰囲気を好演しておられました。現在補筆)、画家としても米倉さんに勝るとも劣らない素晴らしい画家でもあります。(もっとも、龍様は美大出ておられるから、お前、何も知らんのか?、といわれるかもしれませんが、龍さんの感覚に学びたいとは思います。カンブリアなど、こんな独創の経済番組のタイトルはスゴイ!! 庶民の知性を信じすぎ。世間の経営者はプロデューサーはそういう噂。視聴者は馬鹿。アホというのを、正面から否定する番組タイトル。後にまとめられた単行本に視聴率がいい番組なのに、取れないのはなぜ? 貴女が龍様に尋ねておられるのまで、掲載されていた、随分、正直な作家だな、と思ったものでした。だって、自信なければ、そんなこと公表したら、スポンサー減るだけでしょう。普通は)現在。補足

(中略)

11月2日仕事で倉敷に滞在したこともあり、何はともあれ休日を利用して、大原美術館の《棟方志功展》を訪ねました。

(以下ほとんど略)

 ただ、貴女の女優としての可能性に素人が大変な興味を持った、ということにとどめおきください。

数詞はじめ

Sさんに殴られるの怖いから

「カット、カット」。

KE。

龍様の横で鍛えられてるやない。

人妻、いやーーこの響きたまらん。

「このどスケベ!!」

ちゃんちゃん。


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